ノンフィクション
★★★★☆ 内容 心理学、行動経済学、哲学、人類学など、各界を代表する知識人たちによる「バカ」の考察。原書はフランスで出版された。 感想 タイトルからして刺激的だが、全編にわたって何度も「バカ」という言葉が登場してなかなか壮観。特に冒頭の編者による…
★★★★☆ 内容 NHK Eテレで放送された「ハリウッド白熱教室」の書籍化。 感想 昔テレビで放送されているのをちらっと見て、面白いなと思った記憶のあるテレビ番組が書籍化されたもの。「脚本」「ビジュアル・デザイン」「撮影」「編集」「音響効果」という5つの…
★★★★☆ 内容 アメリカ人ジャーナリストが中国でタクシーを運転し、乗客たちから本音を聞く。 感想 まずは、今はどれぐらい交通マナーが良くなったのか、分からないが、あのカオスな交通事情の中国で、外国人が車を運転すること自体がすごいと思ってしまった。…
★★★★☆ 内容 日々をより快適に過ごせるようになるような、様々なライフハックを紹介する。 感想 時間やタスクの管理から集中力やアウトプットに関すること、またコミュニケーションや習慣化に関することまで、多種多様なライフハックが紹介されている。たくさ…
★★★☆☆ 内容 進化心理学者によって紐解かれる人類の歴史と、そこから読み取れる幸せになるための方法。 感想 進化の過程で、人のこころがどのように変化してきたのかが紹介されていく。その中で、人類の発展を促したのは頭の良さではなく、コミュニケーション…
★★★☆☆ 内容 哲学者・教育者である著者による本の読み方の指南。1940年に出版された本の1972年改訂版。 感想 何について書かれた本か知り、そして伝えたいことを理解した上で、著者と対話をするという本の読み方が、順を追って事細かに説明されていく。本書は…
★★★★☆ 内容 ゲイの男性と結婚生活のような暮らしを始めた著者。 感想 契約結婚ではないが、なんとなくきっちりと条件を詰めての結婚的生活を始めたのかと思ったら、そういうわけでもなかった。ちゃんとデート的な事をして、結婚を前提にお願いします的な言葉…
★★★★☆ 内容 大学教授はどのように小説を読み解いているのか。教授自らが解説する。 感想 小説の中に出てくる様々な描写から、いろいろと読み取れることがある。食事のシーンは親密さを表し、雨は洗礼を示す。それをそのままの意味で使っている事もあるし、敢…
★★★☆☆ 内容 2013年に山口県の過疎地で起きた連続殺人放火事件を取材したルポ。 山口連続殺人放火事件 - Wikipedia 感想 事件発生当時は、Uターンしてきた犯人に住民達が嫌がらせをしていたなどと噂され、平成の津山事件・八つ墓村とも囁かれた事件。犯人によ…
★★★★☆ 内容 これまでの人類の歴史を振り返り、今後どうなっていくのかを予測する。 感想 人類、ホモ・サピエンスの歴史が語られていく。序盤はそこまで面白いという事はなく、これまでのおさらい、再確認といった感じなのだが、時々、興味深い考え方が出てく…
★★★★☆ 内容 旧タイトルは 「魂の文章術 書くことから始めよう」。 感想 タイトルに「魂の文章術」とあるだけに、正しい文法でテクニカルな文章を書ける技術を身につけるというよりも、書き手の魂が伝わるような、人の心を動かす血の通った文章を書く方法につ…
★★★★☆ 内容 東京都知事選を中心に、泡沫候補と呼ばれる立候補者たちを取材した記録。 感想 正直、この本を読むまではいわゆる「泡沫候補」と呼ばれる人たちの事を、世のほとんどの人と同じように、当選するはずのない選挙に出るもの好きな人、ぐらいにしか思…
★★★☆☆ 内容 日本人にはなじみの薄い国、アイスランドを旅する。 感想 個人的にアイスランドは、「世界しあわせ紀行」の中で幸福度ランキングが高い国の一つとしてその暮らしぶりが紹介されていたのを読んで興味があった。ただ、日本人にはなじみのない国なの…
★★★★☆ 内容 なぜ人々は自分の知識を過大評価して失敗を犯すのか。そんな「知ってるつもり」について科学的に読み解いていく。 感想 人々は自分が思っているよりもモノを知らない。例えば今なら誰もが「新型コロナウィルス」について当たり前のように意見を言…
★★★★☆ 内容 ソウル・ミュージックの歴史を紹介する。 感想 著者の語り口が「中の人」という感じではなく、少し距離を取った感じなのが意外だったが、著者はイギリスの人で、基本的にはソウル・ミュージックはアメリカで生まれ発展したものだから当然か。欧米…
★★★☆☆ 内容 福井県の高浜原発のある町で起きていた異常な出来事。 感想 タイトルそのままなのだが、関西電力のある人物が事あるごとに対立していた高浜町長の暗殺を画策していた、という話。巨大企業の人間がそんなことをしていたというのが事実なら、衝撃的…
★★★★☆ 内容 2010年代のポップ・カルチャー界を総括する対談。 感想 個人的にはあまり2010年代というディケイドを意識していないので、こうやって総括した本を読むと、そういう時代だったのか…と他人事のように感心してしまう。自分もこの10年を生きてきたは…
★★★☆☆ 内容 脳科学の見地から見た本当に痩せる食事法を紹介する。 感想 世の中に様々なダイエット法があり、それにより成功した人はたくさんいるが、その後にほとんどの人がリバウンドすることになる。それは多くのダイエット法が個人の意志力に基づいて行わ…
★★★★☆ 内容 ブラックミュージックの歴史を紐解く。 感想 20世紀の黒人音楽の変遷が語られる。出版されたのは88年なので80年代終盤のマイケル・ジャクソンやプリンスがスターとなり、ラップが出てきたあたりで終わる。 ポップ・ミュージックとして受け入れら…
★★★☆☆ 内容 大学・大学院で心理学を学び、プロのポーカープレーヤーとして活躍した著者による経験と科学的裏付けをもとにした意思決定の方法。 感想 技術だけでなく運の要素も重要なポーカーゲームは、正しい状況判断で確率を見極め、勝負するか降りるか、続…
★★★★☆ 内容 90年代後半、日本の音楽シーンから姿を消し、近年再び姿を現した小沢健二は、その間何をしていたのか。その謎を追う。 感想 90年代中盤、テレビに出まくっていた小沢健二は次第に露出を減らし、ある時ぷつりとその消息を絶った。売れなくなったア…
★★★☆☆ 内容 国民的映画「男はつらいよ」の50年を振り返る。 感想 山田洋次が監督になるまでの半生が書かれていて、戦前戦中は満州で運転手やお手伝いさんがいるような裕福な暮らしをし、戦後は一転して日本で貧しく苦しい生活を送ったというのは知らなかった…
★★★☆☆ 内容 最高の体調を手に入れるのに必要な、進化論をベースにした科学的裏付けのあるテクニックやアイデアを紹介。著者はサイエンスライター。 感想 人類の歴史において農耕生活が始まったのは1~2万年前で、その前は600万年も狩猟生活を送っていた。現…
★★★☆☆ 内容 ハウトゥー本のような、物事を「どのように」やるか?ではなく、「いつ」やるか?に焦点を絞り、それを科学的な根拠をもとに紹介した本。 感想 確かに世の中にHow To本は溢れているが、When To本はない。朝起きて、昼働き、夜は寝るという一日の…
★★★☆☆ 内容 心理学者による「人気」に関する考察。 感想 人気のある人はより良い人生を送っているという結果があり、その中で紹介されているいつもと違う事をする実験が面白かった。 普段はしないような恰好、たとえばショッキングピンクのTシャツを着て一日…
★★★★☆ 内容 「東京物語」で助監督を務め、その後直木賞を受賞した作家による監督・小津安二郎の考察が、思い出を交えて語られる。 あらすじ 名作「東京物語」の撮影に参加したのだから、さぞや巨匠・小津をリスペクトして仕事をしていたのかと思っていたら、…
★★★★☆ 内容 曽祖父は世界一の大富豪、父はニューヨーク州知事で後の副大統領というマイケル・ロックフェラー。23歳の彼がニューギニアで消息を絶った事件の真相を探る。 感想 世界的な大富豪ロックフェラー家の御曹司が未開の地で消息を絶ち、しかもおそらく…
★★★★☆ 内容 中国で起業し世界的なIT企業へと成長させたアリババグループのジャック・マーの歩みを紹介する。 感想 先日(2019年9月)引退したことで話題になったアリババグループの創業者、ジャック・マーの歩みが、2014年9月のニューヨーク証券取引所に上場…
★★★★☆ 内容 世界中から注目されている人気の都市ポートランドの街づくりの取り組みを紹介する。 感想 おしゃれなレストランや店が並び、至る所にアート作品が展示され、文化が栄える賑やかな街。車がなくても生活できるエコでサステイナブルな街。続々と人々…
★★★★☆ 内容 いとうせいこうと彼の主治医である精神科医の星野概念の対談。 感想 この本の前提として、いとうせいこうは精神科に通っていると公言しているわけで、結構すごいことを言ってしまっているなと感じてしまうのだが、それだけ自分の中でも世間にもカ…